平成28年4月1日から平成29年3月31日
平成28年度施設・事業所の事業内容について
概況報告
平成28年度は、「介護予防・日常生活支援総合事業」のスタートに向け、在宅生活の充実を図るとともに、より地域と密着したサービスがはじまりました。まだ認知されていないところもありますが、自立に向けた一歩を踏み出したことは間違いないと思います。超高齢社会に対応すべく、当施設においても個々に適したサービスを考えながら、職員の意識向上、教育も並行して実施し、また消防・防災訓練の実施なども積極的におこなって、ご利用者の安全確保につとめました。
また、特養では第三者評価を受審し、より適切な運営に向けての指摘を頂くとともに、職員間での報告・連絡・相談の必要性を改めて認識しました。
① 第一種社会福祉事業:特別養護老人ホームしらかばホール
(指定介護老人福祉施設)
Ⅰ.重視した内容や取り組み
① 看取り介護を実施するにあたり、施設内職員研修の開催と外部研修への派遣を行いました。
また、看取り委員会を中心に看護師、生活相談員、介護支援専門員、介護職員でご入居者、ご家族により満足して頂けるケアを検討し実施いたしました。
② ユニットケアのレベルアップのため、ユニットリーダー研修への派遣(2名)の継続と、ユニットケアについての施設内職員研修を開催いたしました。
③ 介護ロボット(メンタルコミットロボ パロ・HAL【介護支援用 腰タイプ】)を導入し、ご入居者のセラピー効果の向上と職員の腰痛予防につとめました。
また、特別浴槽(座位式)を買い換え、ご入居者に快適で安心、安全に入浴して頂けるように環境を整えました。
④ 福祉サービス第三者評価を受審(前回受審・平成25年)し、サービスの改善につとめました。
Ⅱ.成果と課題
① 看取り介護に関する職員の意識の変化や知識の向上もあり、滞りなく看取り介護を実施することができました。
② 職員定着のため職場環境の改善に努めましたが、職員不足の解消には至らず職員一人一人に対する負担の軽減に繋げることができませんでした。
引き続き、職場環境の改善に努め、職員研修の充実と新人職員に対しての教育プログラムを整備し職員の定着に努めます。また、各種マニュアルについても見直しと、不足分の作成を行います。
【月間入所者数】 |
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【月間入退所者数】 |
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入所者数(人) |
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入所者数 |
退所者数 |
男性 |
女性 |
合計 |
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4月 |
13 |
56 |
69 |
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4月 |
0 |
1 |
5月 |
13 |
56 |
69 |
|
5月 |
1 |
1 |
6月 |
13 |
57 |
70 |
|
6月 |
2 |
2 |
7月 |
13 |
56 |
69 |
|
7月 |
0 |
2 |
8月 |
14 |
56 |
70 |
|
8月 |
3 |
1 |
9月 |
14 |
56 |
70 |
|
9月 |
1 |
1 |
10月 |
15 |
55 |
70 |
|
10月 |
1 |
1 |
11月 |
14 |
54 |
68 |
|
11月 |
1 |
3 |
12月 |
12 |
54 |
66 |
|
12月 |
4 |
6 |
1月 |
12 |
54 |
66 |
|
1月 |
0 |
0 |
2月 |
12 |
54 |
66 |
|
2月 |
0 |
0 |
3月 |
11 |
55 |
66 |
|
3月 |
2 |
2 |
合計 |
156 |
663 |
819 |
|
合計 |
15 |
20 |
平均 |
13 |
55.3 |
68.3 |
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【入所者の介護度】 |
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4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
10月 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
年平均 |
介護度1 |
2 |
2 |
2 |
2 |
1 |
1 |
1 |
1 |
1 |
1 |
1 |
1 |
|
介護度2 |
4 |
5 |
5 |
5 |
5 |
3 |
3 |
2 |
2 |
2 |
2 |
2 |
介護度3 |
13 |
13 |
14 |
15 |
16 |
18 |
17 |
18 |
18 |
18 |
19 |
21 |
介護度4 |
30 |
30 |
30 |
29 |
28 |
29 |
28 |
25 |
25 |
25 |
25 |
25 |
介護度5 |
20 |
19 |
19 |
18 |
20 |
19 |
21 |
22 |
20 |
20 |
19 |
17 |
平均介護度 |
3.84 |
3.80 |
3.84 |
3.76 |
3.87 |
3.89 |
3.93 |
3.84 |
3.70 |
3.70 |
3.83 |
3.78 |
3.82 |
【年間行事】 |
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行 事 |
担 当 |
備 考 |
4月 |
お花見 (桜) |
各ユニット |
山田池公園、王仁公園 |
5月 |
お花見 (菖蒲) |
各ユニット |
山田池公園 |
6月 |
お花見 (菖蒲) |
各ユニット |
山田池公園 |
8月 |
すいか割り |
行事委員会 |
|
8月 |
花火 |
各ユニット |
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9月 |
秋祭り(敬老会・地域交流会) |
行事委員会 |
模擬店等 |
10月 |
消防訓練 |
全職員 |
避難訓練・誘導等 |
10月 |
コスモス畑散策 |
担当職員 |
穂谷コスモス園 |
12月 |
クリスマス会 |
行事委員会 |
特別食等 |
12月 |
餅つき |
全職員 |
あべかわ餅、ぜんざい等 |
1月 |
書初め |
担当職員 |
新年の抱負や思いを書き記す |
2月 |
節分 |
各ユニット |
特別メニュー |
3月 |
ひな祭り |
各ユニット |
ひな壇飾りの前で記念撮影会 |
3月 |
消防訓練 |
全職員 |
避難訓練・誘導等 |
隔月 |
大正琴 |
各ユニット |
ボランティア(家族様) |
随時 |
食事・おやつ作り |
各ユニット |
ユニットにて手作りを楽しむ |
随時 |
書道 |
各ユニット |
|
随時 |
外出、外食支援 |
各ユニット |
ショッピングモール等 |
【外部研修実績】 |
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(一部抜粋) |
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開催月日 |
研修名 |
主催者 |
参加者 |
4月27日 |
サービスマナー接遇研修 |
大阪市老人福祉施設連盟 |
介護職員 |
5月12日 |
実践型リスクマネジメント研修会 |
大阪市老人福祉施設連盟 |
介護職員 |
5月14日 |
新しい視点からの拘縮予防と褥瘡予防 |
|
看護職員 |
5月17日・7月28日
9月21日 |
事例を通して考える排泄ケア |
大阪市老人福祉施設連盟 |
介護職員 |
6月2・20日
7月6日 |
人事評価設計実務研修 |
大阪府社会福祉協議会
大阪福祉人材支援センター |
施設長 |
6月3日 |
介護職員の「激怒感情」のコントロール習得セミナー |
シニアライフ社会福祉事務所 |
ユニットリーダー |
6月7日
11月10日 |
感染症・食中毒予防対策講習 |
福祉と人権のネットワークおおさか |
ユニットリーダー
介護職員 |
前期
後期 |
ユニットリーダー研修 |
日本ユニットケア推進センター |
ユニットリーダー
各1名 |
6月24日 |
認知症ケア【基礎編】 |
大阪市老人福祉施設連盟 |
介護職員 |
6月29・30日 |
サービスマナーセミナー
中級リーダーコース |
大阪府社会福祉協議会
大阪福祉人材支援センター |
ユニットリーダー |
7月1日 |
看取り介護の視点 |
大阪市老人福祉施設連盟 |
介護職員 |
7月7日 |
クレーム対応についての研修会 |
大阪市老人福祉施設連盟 |
生活相談員 |
8月3日 |
面接相談援助技術基礎講座 |
大阪府社会福祉協議会
大阪福祉人材支援センター |
生活相談員 |
8月26日 |
【介護施設ならでは】のターミナルケア
を進めるために |
介護保険市民オンブズマン機構大阪 |
介護職員 |
9月26日・12月5・6日
1月23日 |
大阪市認知症高齢者ケアマネジメント
推進研究会・継続研修会 |
大阪市老人福祉施設連盟 |
介護職員 |
9月30日・10月5日 |
利用者支援の研修会 |
福祉と人権のネットワークおおさか |
介護主任・事務職員 |
10月3・18・31日 |
福祉職員研修【中堅職員】 |
福祉と人権のネットワークおおさか |
介護職員 |
10月18日 |
介護技術研修 |
大阪介護福祉士会 |
|
10月21日 |
介護職として
『接遇』『身体拘束』について考える |
大阪介護福祉士会 |
介護職員 |
10月23日 |
その人らしい『逝き(生き)方』をサポート
するポジティブな看取りケア |
日総研 |
看護職員 |
【苦情・ご要望】 |
日 付 |
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5月10日 |
内容 |
ご家族より、皮下出血について不信感を抱かれる。 |
原因 |
看護職と介護職との連携不足により、ご家族への報告が遅れ、不信感を与えることになってしまった。 |
対応 |
会議にて分析と対策を検討し、ご家族へ謝罪と説明を行い、ご納得して頂けました。 |
6月18日 |
内容 |
ご家族より、入浴時間がいつも最後になっていることが不愉快である。 |
原因 |
疾患により医務の指示にて、最後の入浴での対応をしていたが、説明が不十分であったため。 |
対応 |
施設介護支援専門員から、状況説明と謝罪を行い、キーパーソンへも説明と謝罪を行い、納得して頂ける。入浴の順番に関しても、疾患の改善が見られたため見直しをしております。 |
7月21日 |
内容 |
ご家族より、母が隣の部屋からの物音や独り言が気になってストレスになっていると訴えがあった。 |
原因 |
該当の居室と隣の居室は夫婦部屋となっており、仕切りが引き戸となっているので物音が引き戸の隙間から漏れていた。 |
対応 |
業者に依頼し、仕切りとなっている引き戸を壁に変更。 |
11月5日 |
内容 |
ご家族より、食事介助時に相談もなく介護用具を使い介助をしていたことに対する不信感。 |
原因 |
お試しでの介護用具使用であったが、事前に相談や了解を得ることを怠ってしまった。 |
対応 |
状況説明と謝罪を行い、今まで通りの介助方法で統一することでご納得して頂けました。 |
Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率94.2%(前年95.8%) 目標利用率97.0%
② しらかばホールショートステイ
指定短期入所生活介護・指定介護予防短期入所生活介護
(指定障害福祉サービス短期入所)
Ⅰ. 重視した内容と取り組み
① 前年度同様に、概ね3か月先の予約をFAXで引き続き受け付ける体制をとりました。また、多職種が報告・連絡・相談をとりながら、即日対応など緊急時における受け入れ態勢を構築しました。
② 相談員を増員することにより、ご家族や居宅介護支援事業者、その他関係機関とのスムーズな連絡体制づくりを構築しました。
③ 施設内の研修開催や、施設外の研修に参加することで、職員のスキルアップを図り、安心・安全のための環境作りや丁寧な介助につとめました。また、ご利用者の体調管理に気をつけると共に、看護師と連携を図り心身の状態把握につとめました。
Ⅱ.成果と課題
・成果について
① FAX等での案内により、3か月先の予約状況の把握が速やかに行う事が出来ました。また、即日対応などの緊急時の受け入れ等を行い、ご家族の介護負担の軽減や、ご利用者に安全・安心の場を提供することで、次の利用へと繋ぐことが出来ました。
② ご利用者又はご家族の家庭事情、サービスへの要望や、送迎時間などの細やかな連絡を図ることで自己決定の尊重や幅広いニーズに応えることが出来ました。
③ 丁寧な介助方法やリスクマネジメントにより介護事故の予防に繋がりました。また、急変時や介護事故が発生しましても、多職種連携をとりながら、各関係機関やご家族との連絡をとり、必要な対応を速やかに講じることが出来ました。
・課題について
・ 今年度は前年度と比べ利用率は上昇しましたが、キャンセルが発生した時に、他のご利用者への利用の案内を、速やかに行う事が出来ませんでしたので、今後はキャンセルの案内や、空床の確認が速やかに行なえる環境を構築できるようつとめます。
・ サービスの提供方法が統一出来ていないことがありましたので、今後はサービス提供の平準化を図り、より質の高いサービス提供につとめます。
・ 年間行事以外のレクリエーションの充実について、ご利用者から今まで以上のさらなる要望がありましたので、今後とも多用なレクリエーションを提案していくと共に、社会交流の場を提供できるようにつとめます。
Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率92.3%(前年84.1%) 目標利用率90.0%
③ デイサービスセンターしらかば
指定通所介護・指定介護予防通所介護
(基準該当障がい福祉サービス)
Ⅰ.重視した内容や取り組み
- 今年度も引き続き、提供時間を5時間以上7時間未満・7時間以上9時間未満など、幅を持たせる事でご家族、ご利用者のニーズに近づける柔軟な対応を目指しました。また、ボランティアによる演奏会・手品など様々な余興を取り入れ、より充実したレクリエーション(行事)の推進を目指しました。
- 日々の余暇活動の充実の一つとして“紙芝居”を使っての読み聞かせや計算問題・漢字などの問題を使っての脳トレを取り入れました。
- 安全運転・安心介助を基本に、サービス提供時間における確かな介助・介護を心がけました。フロアー内での報告・連絡・相談によりご利用者の状態の把握を徹底しました。また、新人職員の教育・指導により職員のスキルアップを図りました。
- 基準該当の障がい福祉サービスを提供するにあたり「障がい者福祉」への理解や、身体・知的・精神への支援方法などについて職員の研修を行ない理解を深めました。
Ⅱ.成果と課題
今年度も、基本サービス提供時間の幅を持たせることにより、お仕事をされているご家族・高齢者世帯・一人暮らしなど、昨今家庭環境などの問題が複雑化している状況の中、ヘルパーとの時間調整や家庭事情に柔軟な対応を心がけることにより更に良いサービスが提供可能となりました。
また、余暇時間の充実をテーマに、紙芝居・脳トレ・編み物などを取り入れました。反応は様々でしたが、手持ちぶさたを無くしていけるよう今後も模索し、より良いサービスの向上を目指していきたいと思います。
送迎での安全確保は基本ですが、お迎えやお送り時の挨拶を含めたご家族とのコミュニケーションを重視し関係性の構築にも重きを置きました。ご利用者のご自宅でのご様子や情報を把握する事により更に細やかな対応が出来たことにより関係の向上が図れました。
今期は職員の入れ替えも少なく固定化出来たことで安定したサービスの提供をおこない、より安心してご利用頂けました。
【主な年(月)間行事】
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行事 |
備考(目的) |
4月 |
お花見(外出) |
季節感 |
5月 |
おやつ作り(水無月) |
IADLの向上 |
6月 |
菖蒲見学(外出) |
季節感 |
7月 |
七夕(外出) |
季節感・社会参加感 |
8月 |
夏祭り |
季節感 |
9月 |
敬老会 |
年長者を敬う |
10月 |
運動会・避難訓練 |
ADLの向上・防災意識 |
11月 |
買い物ツアー(外出) |
社会参加感 |
12月 |
クリスマス会 |
季節感 |
1月 |
初詣(外出) |
社会参加感 |
2月 |
節分(外出) |
季節感 |
3月 |
ひなまつり・外食ツアー・避難訓練 |
季節感・社会参加感・防災意識 |
Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率68.1%(前年60.7%) 目標利用率80.0%
④ しらかばグループホーム
(指定認知症対応型共同生活介護・指定介護予防認知症対応型共同生活介護)
Ⅰ.重視した内容や取り組み
・ 重度化(平均介護度3.8)するご利用者に対し、しらかばホール診療所と連携することで、ご家族にも安心して頂けるようつとめました。
・ 引き続き、喀痰吸引等の外部研修に参加し、各職員が介護技術の向上につとめました。
・ 社会援助技術実習に大学生が来られ、高齢者とのかかわり方や地域とのかかわりを学ばれました。
・ 市民後見人養成講座の施設実習の受け入れをし、施設の概要を知って頂き、高齢者と触れ合っていただきました。
・ 枚方市グループホーム連絡協議会主催の認知症サポーター養成講座を開催し、地域の住民やグループホームの職員も参加しました。
Ⅱ.成果と課題
・ 家庭菜園の野菜をご利用者と一緒に収穫することにより、季節の移り変わりを感じて頂き、また日々の食事に加えて提供しました。
・ 外部研修を受講したことで、利用者の介護に役立つ事ができました。
・ 新人職員に対しての、介助技術の指導や他職員の技術の向上を目指します。
・ 今後も実習の受け入れを積極的に行うことで、地域との繋がりができるように取り組んで行きます。
・ グループホーム連絡協議会と協力し、地域の住民が参加できる救命講習を開催できるよう、つとめていきます。
<運営推進会議>
第1回 平成28年 4月4日(月)18時~19時
第2回 平成28年 6月6日(月)18時~19時
第3回 平成28年 8月1日(月)18時~19時
第4回 平成28年10月3日(月)18時~19時
第5回 平成28年12月5日(月)18時~19時
第6回 平成28年 2月6日(月)18時~19時
<行事・外出支援>
4月・花見(車塚公園)
5月・家族会
6月・菖蒲園(山田池公園)
7月・夏祭り・ボランティア(マジックショー)
8月・スイカ割り・そうめん流し(グループホーム中庭)
9月・秋祭り(地域交流会)コンサート参加(デイ)
10月・コスモス鑑賞・家族会(弦楽四重奏)・避難訓練
11月・摂南大学生による紙芝居・スーパーに買い物・焼き芋(中庭)
12月・クリスマス会・餅つき
1月・初詣(百済神社)
2月・節分豆まき
3月・ひなまつり・避難訓練
Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率96.0%(前年96.7%) 目標利用率98.0%
⑤ 居宅介護支援センターしらかば
(指定居宅介護支援事業)
Ⅰ.重視した内容や取り組み
今年度は職員の退職にともない、居宅の存続も厳しい状態となりましたが、9月に新たな職員の入職により、事業所も2人体制となり減算せず維持でき大変ご迷惑をおかけしました。
12月には居宅の届け出も済み、基盤を整える事が出来ました。
年末は13か所訪問し、ご迷惑をおかけしたお詫びを伝えました。
年始は17か所、パンフレット持参で新年の挨拶まわりをしました。
信頼回復の為、地域との再構築を図りながら、新たなご利用者の獲得を行ってきました。また、研修会にも積極的に参加し専門職としてレベルアップを図ってきました。
Ⅱ.成果と課題
職員の退職で、各関係機関には大変ご迷惑をおかけする結果となりました。現在、各関係機関への挨拶も兼ね意欲的な交流を行うなど、新規ご利用者の獲得に向けて意欲的に活動しています。今後、より以上の信頼回復につとめていきたいと思います。
Ⅲ.年間利用率
年間平均担当件数25件/人(前年0%) 目標担当件数30件/人
⑥ しらかばホール診療所
Ⅰ.重視した内容や取り組み
今年度も常勤医師を配して、より手厚い医療体制を構築し、ご利用者の日常的な健康管理や感染症への対策、また職員の健康管理等にも一段と力を入れることができたと考えています。
Ⅱ.成果と課題
① ご利用者への定期的な血液検査、胸部Ⅹ―P撮影を行い、日常的なバイタルサインのチェック、処置等を実施することで健康状態の把握につとめました。診察の際、専門的な医療が必要との診断結果となった場合は医療機関との連携を図り適切な病院を紹介する等の情報提供を行ないました。
② インフルエンザや肺炎球菌の予防接種も随時実施しました。
③ 昨年度に引き続き、ストレスチェックを行ない、職員のメンタルヘルス等の健康管理につとめました。
⑦ 移送サービスしらかば
Ⅰ.重視した内容や取り組み
今年度も柔軟なサービスの提供を目指すため、運転手の増員を行いましたが、今期も運転手の退職が続き安定しない状況でした。デイサービスのご利用者の受診や所用での利用に対しアプローチを掛け登録者の増加を促進しました。
Ⅱ.成果と課題
今年度も、新たに運転手の増員により事業の専門分野の確立を目指してまいりましたが、専属の運転手の確保が出来ず各々兼務での業務となり、思うような活動が出来ない結果となりました。今後も、運転手の確保を念頭に柔軟な対応が出来るよう取り組んでまいります。
また現在、登録者数も少ない状況ですので、登録者を募り精力的に活動できるよう努め、道路運行法に基づき安全かつ安心できる運転を心がけてまいります。
⑧ 生計困難者に対する相談支援事業
Ⅰ.重視した内容や取り組み
今年度はコミュニティーソーシャルワーカーを新たに3名追加の登録を行ない、柔軟な対応が出来る体制の整備をいたしました。
また、地域との連携を深めるとともに、連絡会への参加等により昨今の生活困窮者の実情を理解することができました。
Ⅱ.成果と課題
今年度も大阪府社会福祉協議会と連携を図るとともに、新たに3名のコミュニティーソーシャルワーカー(現在5名)の登録にて体制の整備を行ないました。また、地域・各関係機関の連絡会や勉強会に参加させていただき情報の共有や知識の向上につとめることもできました。
今後も、体制の強化・研修などにより、一層のスキルアップを課題とし、
様々な問題解決に取り組むと同時に各関係機関との連携をさらに深めて行きたいと思います。
⑨ しらかば研修センター
Ⅰ.重視した内容や取り組み
昨年度末から始まった研修ですが、試行錯誤の連続ながらも初めての卒業生を無事送り出すことが出来、年度後半からは第2回目の研修を開講するなど、積極的に研修事業を進めています。
Ⅱ.成果と課題
卒業生を送り出すなど順調な半面、なかなか外部からの受け入れが出来ておらず、また一度の開講での受講生が少ないため、グループワーク等も行えていないため、受講生確保が課題となっています。また、実地研修の対象者も年々減ってきており、外部施設との連携が必須の状況のため、来年度に向けてより連携できる施設等との交流を図っていきたいと考えています。
⑩ しらかばの郷 (就労継続支援B型)
Ⅰ.重視した内容や取り組み
開設より1年を経過しましたが、現在も積極的に支援学校や相談支援センターを中心に事業所のPRと新規ご利用者の確保に向けて取り組み、随時見学、体験利用を受け入れました。
ご利用者の受け入れについては、三障害(身体、知的、精神)の区別なく受け入れ、作業としては、介護用・家庭用エプロン等の縫製作業等を行ない、フリーマーケット等に出店し販売活動を行ないました。
11月からは、農地の拡大もおこない、来年度からの収穫を目指しています。
Ⅱ.成果と課題
縫製作業について、馴染みのないことも多いことから、なかなか捗らない作業ではありましたが、年間を通じてコンスタントに販売も出来ており、また種類も少ないことから、徐々に取り組めるご利用者も増えてきています。
ただ、全体的に軽作業を希望するご利用者も多くおられることから、今後も幅広い仕事内容の検討を進めていきたいと思っています。
また、ご利用者の確保に向けて、保護者向けの事業所見学会を行うなどのPRの充実をすすめていきたいと思います。
Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率23.1%(前年3.8%) 目標利用率75.0%
⑪ グループホーム すまいる
(指定認知症対応型共同生活介護・指定介護予防認知症対応型共同生活介護)
Ⅰ.重視した内容や取り組み
ご利用者が安全に安心して過ごしていただけるための環境作りや、楽しい時間を過ごして頂くための行事、レクリエーションに取り組みました。
医療との連携を図り、ご利用者の体調面の管理、職員間の情報共有に取り組みました。
前管理者が退職されたため、ご家族に不安がないよう関係作りに取り組みました。
Ⅱ.成果と課題
・成果について
ボランティアの方々との触れ合いや自治会の行事に参加することにより、普段の生活と違った楽しい時間を過ごして頂くことが出来ました。行事や外出なども増えご利用者の笑顔が増えました。ハード面では入浴を安全にしていただくための機械浴の導入や福祉用具の活用を増やしました。
利用者様の生活面、体調や感情面などについての職員の意見交換を多く行ないました。
ふれあい会を行い、家族様との交流や意見交換がおこなえました。
・課題について
職員の介護技術の向上に向け、施設内、施設外での研修の機会を増やし、事故や緊急対応出来る人材育成をするとともに、接遇に対しての意識向上につとめていきたいと思います。
Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率95.4%(前年98.8%) 目標利用率96.0%
⑫ デイサービス小鳥のさえずりしらかば苑
(指定通所介護・指定介護予防通所介護)
Ⅰ.重視した内容や取り組み
今年度より新たな生活相談員が入職したため、東山区・山科区の地域包括支援センターや居宅介護支援事業所への挨拶回りを行い、新規ご利用者の確保に向けて取り組んで参りました。
その成果もあり、今までご利用頂いていなかった事業所等からご利用者の紹介を頂くなどの新規利用がありました。
また、近隣の自治会や社会福祉協議会が主催される行事などに積極的に参加し、連携と地域交流を図りました。
Ⅱ.成果と課題
新しいご利用者が増えてきたものの、今までご利用頂いていた方の施設入所や入院の為に利用中止になるケースも多く、実際の利用率は低迷している
状況です。
現在は、曜日により利用者数にかなりばらつきがあるため、今後とも積極的にご利用者の利用促進に向けた取り組みを進めていきたいと思います。
Ⅲ.年間利用率
年間平均利用率51.6%(前年61.7%) 目標利用率80.0%
むすびにかえて
平成28年度を振り返り、職員の退職に伴う人員の不足感については、今後に向けても課題の残ることとなりました。
4月から本格的にスタートする総合事業においては、今後も地域との連携強化を図るなど引き続き信頼関係の構築にむけて努力していきます。
また、今後も組織の体制を強化し、より報告・連絡・相談のしやすい環境の整備をおこない、職員研修にもより力を入れて一人一人のレベルアップを図っていきたいと考えています。